Special Interview
「このサウナハット、すごくカワイイからDCTgarden SHOPPING MALLで販売しよう!」
2022年2月、「DREAMS COME TRUE ACOUSTIC風味 LIVE 総仕上げの夕べ2021/2022 ~仕上がりがよろしいようで~」の帯広公演から戻った中村正人さんと吉田美和さんに手渡されたのは、ドリクマとワルクマの帽子。どうやらサウナハットと言うらしい。 いきなりどうして?そもそもサウナハットって?確かに最近サウナが流行っているらしいけれど、サウナのこと全然わからない…。このままじゃグッズの魅力を伝えられない!(やばい!)
ということで、今回はサウナ初心者のDCTgarden SHOPPING MALLちゃんエミが、サウナハット制作の背景を知る方々にお話を聞いて来ました!
きっかけは、吉田さんの母校・柏葉高校つながり
ちゃんエミ:突然お集まりいただいてすみません。まず経緯をお話ししますと、帯広公演から戻った二人に 「このサウナハット、すごくカワイイからうちの通販で販売しよう!」と突然言われたんです。
けれど、私はサウナに詳しくないので、そもそもサウナハットとは何なのか、全然わからなくて。
そこでサウナハットをプレゼントしてくださった森のスパリゾート 北海道ホテルの林克彦社長と、サウナハットを作ってくださった「サウナモンスター」の小森華生さんにお集まりいただいた…というわけです。
ちゃんエミ:早速ですが、サウナハットをプレゼントしようと思ったきっかけはなんだったんですか?
林:私も小森さんも、吉田美和さんと同じ帯広市の柏葉高校高校出身なんですね。ちなみに私は"P研"にも所属していました。
ちゃんエミ:P研!吉田さんがいたポピュラー音楽研究部ですね。
林:柏葉高校出身の偉大な先輩はたくさんいるんですけど、P研出身ということもあり、とりわけ吉田さんの存在が大きくて。そこで今回、何か思いのこもったプレゼントをさせていただきたいなと考えたんです。
サウナハットを選んだのは、サウナが今ブームだというのもあるんですが、クリエイティヴな人にほどサウナをおすすめしたいからです。ととのうと頭がスッキリするので、創作活動にプラスになるんじゃないかなと思って。そこで先輩の小森さんに「ドリカムさんらしいサウナハットを作れないかな?」と相談したんです。そうして出来上がったのが、このドリクマとワルクマのサウナハットです。
ちゃんエミ:サウナハットって、サウナ愛好家、いわゆるサウナーの間ではメジャーなんですか?健康ランドのサウナは行くんですが、誰も被ってなくて…。
林:そうですね。サウナの本場であるフィンランドでは皆被っていますね。少し私のサウナ歴をお伝えすると、2018年の11月からサウナが大好きになったんですが、それまではサウナって人生で一番嫌いだったんですね。なんであんな熱いところに入って、冷たい水風呂に入るのか理解できなくて。
そこからサウナ好きに転向したきっかけは、サウナ界のスーパースターであるととのえ親方(松尾大さん)に入り方を教えてもらったことです。
ちゃんエミ:ととのえ親方!そのような方がいらっしゃるんですね。
林:多くの人たちを「ととのう」状態に導いてきたので、そう呼ばれているらしいです。
当時僕は不眠症気味だったんですが、サウナに入ると熟睡できるようになって。睡眠不足を見事に解消してくれたのが、サウナだったんです。 その後、本場のサウナを体験しようとフィンランドに行きました。そこで先ほどお伝えしたように、皆さんがサウナハットを被っている姿を目にしたんです。なぜ被っているかというと...あ、ロウリュって分かりますか?ストーブの上で温められたサウナストーンに水をかける...。
ちゃんエミ:ああ!テレビで見たことあります!
林:ロウリュをすると蒸気が上の方にバーっと上がって、それから降りてくるんですね。そのときに サウナハットを被っていると、頭が熱くなりすぎないんです。
また、サウナハットを深く被ると、熱さを感じやすい目や鼻、口を保護してくれるので、比較的長めにサウナに入ることができ、より汗をかくことができます。
小森:熱から髪の毛や肌を守ってくれるので、美容の観点でもサウナハットはおすすめです。
ちゃんエミ:なるほど。すごく必要なものなんだなっていうのはわかりました。
林:ファッションとしてサウナハットを被っている人も多いですね。色々な統計データを見ると、サウナーは20代・30代・40代が中心世代となっています。若い人が多いので、オシャレの一環としてサウナハットを被っています。
ちゃんエミ:ファッションと言っても、それで外を歩くわけではないですよね。サウナに入っているときだけのファッションということですか?
小森:そうですね。でも、おしゃれなサウナハットを被っていたら「それ、どこの?」と会話が生まれたりしますし、お気に入りのサウナハットを被るとテンションが上がるので、よりサウナを楽しむことができますよ。
羊毛100%・手作り・オリジナリティ。
サウナハットのこだわり
ちゃんエミ:小森さんが作っているサウナハットのこだわりを教えてください。
小森:まず素材ですが、羊毛100%となっています。サウナハットの素材はリネンやタオル地などさまざまありますが、羊毛は保護性が高いので、採用しています。形はスタンダードな円すい形から、それこそクマだったり、ツノがあるものだったりとさまざまなものを作っています。また、全て手作りで、オーダーも1個から受けているので、世界に一つだけのサウナハットを作ることができるのも特徴です。
ちゃんエミ:ドリカムファンの方は、サウナーの中心世代よりは少し上の世代なのですが、そういう方々もファッションとしてサウナハットを被っているんでしょうか?
小森:統計では先ほど林社長が言った若い世代が中心ですが、年代関係なくサウナハットを被っている方はいらっしゃいますね。
ちゃんエミ:そうなんですね。ちょっと恥ずかしいなって思ってしまうかなって...。
小森:サウナハットを場所や気分で使い分けている方もいるので、例えば銭湯や健康ランドのサウナなど一人で行くときはシンプルなものを、アウトドアサウナなど友人と行くときは目立つものを被る、というのもいいかもしれませんね。
ちゃんエミ:サウナハットって、サウナ以外の使いみちはありますか?買ってみたものの、あまりサウナに行かないなって方もいると思って。
小森:お客さんの中には、冬の寒い時期に普段使いしたいという方もいましたね。また、インテリアとして飾っている方もいると聞きました。キャップやスニーカーをコレクションしているのと同じ感覚で、サウナハットを集めている方も多いみたいです。
ドリカム世代にこそサウナをおすすめしたい理由
ちゃんエミ:先ほどから出ている「ととのう」って、スッキリするってことですか?
林:サウナって、死の環境なんですよ。熱くて苦しいし、1時間とか入ったら多分死ぬと思うんですよね。死の環境なので、脳は一生懸命持てる力を全部出そうと、アドレナリンを出すんです。そうすると、心拍数が上がったり興奮したりして若干元気になるんですよ。で、サウナを出た瞬間は解放されるので、ドーパミンっていう幸せ物質が出ます。けど、次に水風呂に入ると、水風呂って実はサウナよりも死の環境なんですね。長時間入ってると低体温症になるので。だからまたアドレナリンが出ます。そして水風呂から出たら、外気浴という外でまったりする時間を設けるんですけど、これでまた解放されます。
このように地獄・天国・地獄・天国を繰り返すと、脳が混乱するんですね。アドレナリンが出てるにも関わらず、ドーパミンが出てると天国か地獄かよくわかんなくなっちゃう。すると、脳がリセットされちゃうんです。これが「ととのう」という状態ですね。
ちゃんエミ:なるほど。ととのうとどうなるんですか?
林:嫌なこととかどうでも良くなって、前向きになる。頭がすっきりして、アイデアが湧いてくる。だからクリエイターやアーティスト、経営者、ビジネスマンがものすごいはまってるんですよね。
健康面においても、メリットがあります。サウナで血管が広がって、水風呂で血管が縮まると、血管の運動になります。それによってさまざまな疾患が半減するとも言われているそうです。サウナドクターである加藤容崇さんの「医者が教えるサウナの教科書」に詳しく書かれていますよ。
小森:更年期に悩まれている方にもおすすめです。更年期はホルモンバランスの問題なので、サウナに入ると楽になるとドクターから聞きました。
これからは「北海道公演とサウナ」をセットで楽しもう
ちゃんエミ:ドリクマとワルクマのサウナハットをきっかけにサウナに行ってみようかなと思ったら、まずどうしたらいいんでしょうか?
林:サウナって徒弟制なので、詳しい人と一緒に行って入り方を教えてもらうのもいいと思います。僕も男性だと一緒にサウナに行って教えたり、女性には細かく入り方の手順を書いた紙を渡したりしています。今は海水浴のように水着やスポーツウェア着用で男女一緒に入れるアウトドアサウナ施設もあるので、友人たちと一緒に行くのもいいと思います。
ちゃんエミ:へー!そういうツアーがあるといいのになぁ。
林:まさに十勝でサウナツアーができますよ。以前サウナ発祥の地と言われているフィンランドのルカでサウナツアーを体験したことがあって。ウェルカムドリンクから始まって、サウナに関する説明をしてくれたり、ロウリュや、白樺の若枝を束ねたもので全身を叩くヴィヒタをやったり...。最後には御朱印帳のようなものにスタンプを押してくれるんです。それを十勝でもやりたいなと思って、十勝サウナ協議会を立ち上げたんです。 十勝にはロウリュができるサウナだけでも15施設あるので、いくつか回るのもいいと思います。
ちゃんエミ:ドリカムファンの中には、北海道でライヴがあると吉田さんの出身地である池田町の方まで 足を伸ばして帰る方もいるんですね。そのときにサウナに立ち寄るのもいいかもしれないですね。
林:それこそ池田町にはワイン樽サウナがありますよ。「十勝まきばの家」という施設内にあって、サウナも水風呂もワイン樽を使っているんです。
ちゃんエミ:いいですね!あまりサウナに入ったことがない方も、この機会にドリクマとワルクマのサウナハットを持って、ぜひ吉田さんの地元でサウナ体験をしていただきたいなと思いました!
文:篠原舞
サウナが趣味のライター、エディター。
十勝でおすすめのサウナは、アヴァントと十勝しんむら牧場のミルクサウナ。
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